「この記事、もっとおしゃれな画像を選んでもらえませんか?」
「背景色を統一した方が、ブランドっぽくなりませんか?」
SEO記事の制作現場では、こういった「画像へのこだわり」が増えることがあります。
見た目にこだわることは悪いことではありません。でも、SEOの観点からは——
画像選定に時間をかけるほど、投資対効果は低くなるというのが実態です。

もじの木代表の栗原です。今日は、クライアントからもよく質問される「SEO記事と画像選定」の本当の関係をお話しします。
結論から言うと、画像は「ないよりはあった方がいい」ですが、「画像選定に時間をかけるべきではない」というのが、SEOの実務的な答えです。
画像選定に時間をかけるのは、なぜROIが低いのか
まず、なぜ「画像選定はROIが低い」と言えるのか。その理由は、いくつかあります。
理由①:Googleは「画像の見た目」より「情報設計」を評価する

Google自身が公開しているガイドラインに、こう書かれています。
「画像にalt属性を付け、その画像が何を表しているかを説明することで、検索エンジンがその画像やページ内容を理解しやすくなります。」
つまり、Googleが評価する「画像の価値」は、その画像の見た目の質ではなく、ページ内容との整合性とalt属性です。
「おしゃれな画像を選ぶ」という行為は、検索順位を上げるのにはほぼ寄与しません。

え、でも見た目がいい画像の方が、読者の目に留まるんじゃないですか?

そこやで!それが「思い込み」なんや。Googleが見てるのは、そこやないねん。
理由②:画像よりも「本文・構成・導線」の方が、はるかに影響が大きい

ユーザーが記事に滞在する時間、クリック率、最終的なコンバージョン——これらは、画像の見た目よりも、以下の要素に左右されます。
ページの成果に影響する要素(重要度順)
1位:ファーストビュー・見出しの魅力
2位:本文の読みやすさ・情報の順序
3位:CTA・導線設計
4位:全体的な視認性
5位:画像の装飾性
つまり、画像に時間をかけるくらいなら、見出しやCTAを改善した方が、成果に直結します。
理由③:「おしゃれな画像」がCVを増やすわけではない

ここは厳しい話ですが、実務的な経験から言うと——
画像の見た目の質が、コンバージョン率(CVR)を上げるケースはまれです。
むしろ、ユーザーが「問い合わせ」や「購入」に至るのは、画像の美しさではなく、「この記事の情報が信頼できるか」「本当に必要な解決策が書かれているか」という、本文の質によるところの方がはるかに大きい。
つまり、画像に時間をかけるほど、効果は期待できないわけです。

あぁ…そっか。つまり、いい画像を選んでも、それだけじゃCV増やせないってわけですね…

そうなんやで…だから、その時間は「本文」に使った方が、数倍効果が出るんや。
理由④:画像探索に消える時間は、実は大きなコスト

「1記事あたり、画像選定に10分」と聞くと、そこまで大きな時間ではありません。
でも、実務的に見ると——
つまり、「画像選定に消える時間」は、実は「成果に直結する施策」に使うべき時間なんです。

あっ!月30記事で5時間!?…それって…

そっ!だからこそ、その5時間で「順位上げ」や「CTA改善」をした方が、はるかに成果に繋がるんやで!
ただし、「画像は完全に無意味」ではない。むしろ使い方次第
ここまで「画像選定はROIが低い」と述べてきましたが、誤解してほしくないのは——
画像が完全に無意味というわけではないということです。
画像が「効果的」になるケース

画像がページ内容を補強する「実質的な役割」を果たす場合、ROIは高くなります。
つまり、画像が「内容を補強する役割」を果たしている場合、その画像の質を高めることは意味があります。

図解とかスクショみたいに「内容を説明する画像」なら、こだわる価値あるんやで!そこには時間かけよう!

あ、そっか!「内容を補強する画像」と「雰囲気画像」は違うんですね!なるほど!
一方、「雰囲気用画像」のこだわりはROIが低い

対して、ただ「雰囲気を出す」「ブランドの統一感を作る」という目的の画像に時間をかけるのは、SEOの観点からはあまり効果的ではありません。
視認性が確保できていて、alt属性が設定されていれば、ほぼそれで十分です。
実務的な画像活用の正解
では、実務的には、どう「画像」と付き合うべきか。
もじの木の考え方を、シンプルにお話しします。
ステップ①:画像は「補強ツール」として位置づけ直す
画像の役割は、「ページの見た目を豪華にすること」ではなく、「ユーザーの理解を助けること」です。
この考え方をクライアントと共有するだけで、無駄な画像こだわりは大幅に減ります。
ステップ②:「雰囲気画像」は視認性を確保したフリー素材でOK
内容補強が目的でない画像(つまり、ページの流れを良くするための「間」の画像)であれば、高いクオリティは不要です。
ステップ③:図解・スクショなど「実質的な画像」に時間をかける
その分、ページの内容を補強する画像(スクリーンショット、図解、比較表など)には、きちんと時間をかけます。
これは ROI が高い投資だからです。
もじの木が大切にしていること
では、もじの木は実際に、どのように「画像」と付き合っているのか。その考え方をお伝えします。
画像選定に時間をかけず、本当に成果が出る部分に集中する
もじの木の画像活用の基本
・視認性が確保されたフリー素材を活用
・alt属性を適切に設定
・画像選定に消える時間をCTA改善・本文強化に充てる
・図解・スクショなど「内容を補強する画像」には時間をかける
なぜなら、あなたのビジネスのために本当に必要なのは…
✅ 検索で上位に表示される記事
✅ ユーザーが読みたくなる見出しと構成
✅ 信頼を生む本文の質
✅ 問い合わせに繋がるCTA設計
——これらは、画像の「見た目の質」では決まりません。
最後に:効果を最大化するための本当の投資
SEO記事で成果を出すために投資すべきは、画像ではなく、以下の3つです。
画像は、これら3つが完成した上での「仕上げ」です。

つまり、画像より「中身」が大事ってわけですね!勉強になりました♪

そうなんやで!この優先順位を理解したら、制作も効率化できるし、成果も出るんや!
もし、あなたが今、記事の画像選定に時間をかけているなら、一度、その時間を「本文やCTA改善」に充ててみてください。
その方が、確実に成果が出ます。
文字の木 栗原より



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